《MUMEI》 「ビー!!」 ブザーが鳴り、 コート中央に集まる秀皇大学の選手たち。 少し遅れ麻倉も走ってコートへ。 「またあの人がセンターか…。」 ディフェンスにつく桜井が呟く。 「ピッ!!」 審判の笛と同時に、 ポストが麻倉にボールを渡す。 動き始めた時計。 ポストがディフェンスの間に入り込み位置を取る。 「…」 (あの時… 何で俺たちはまともに試合をしなかったんだろ… あの試合でお前とできなくなるって知ってたら、 少なくとも俺は全力でやってたよ。 いや… 言い訳になるかな。 あんな試合だったけど、 お前との1対1だけは本気だった。 でもな? 見てろよ。 今から俺が… お前を越えるまでのプロセスを…) 「1本行こ〜!!」 前へ |次へ |
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