《MUMEI》

この試合のスピード感…


ハンドボール独特の物がある。


日本でハンドはマイナーだが、


このスピード感を体感してしまったら、


そこに魅力される。










「クロス!!」


「オッケー!!」


「バシッ!!」


「速攻!!」


「ナイスパス!!」


「1人で行け!!」


(当然。)


前に出る奥本。


(残念。)


(なっ…
ループかよ…)


「ナイッシュー!!」


「早くしろ!!」


「わかってる!!」


「ピッ!!」


「阿久津上がれ!!」


「あいよ。」


「バシッ!!」


「やべ…」


「ナイスカット!!」


「1人で行け!!」


(だから当然だろ。)






















「ビー!!」













「ありがとうございました!!」























19対22。










後半に怒涛の追い上げを見せた秀皇大学の勝利により、


最強対最強の試合は幕を閉じた。


負けたとはいえ聖龍高校も得る物は多く、


高校生離れした実力を間近で見た秀皇大学の選手たちに、


今年も高総体の優勝を予感させるだけの内容を展開した。




















(クロ?


ホントにこいつら強ぇ〜ぞ?


勝たせてやれんのか?


俺たちの母校を…。)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫