|
《MUMEI》 同じ疑問忍が水を飲んだり息を整えている間、志穂さんは俺にしたのと同じ説明を忍にした。 そして、更に弘也をシャワー室に閉じ込めている事 見張りだった男を車の中に閉じ込めている事を付け加えた。 (気をつかってくれたのかな?) 志穂さんは、俺が弘也を殴った事は話したが 俺が弘也の首をしめて殺そうとした事は話さなかった。 「一つ、訊きたい」 無言で説明を聞き終えた忍は、 何故か、志穂さんを睨んでいた。 「何ですか?」 「何故、俺に連絡が取れた?」 忍の質問は、俺も感じた疑問だった。 忍は超多忙な執事 だから、俺も毎日夜にしかメールせず 弘也も、忍には連絡も取れないし、忍はこんなに早く来ないと思っていた。 (果穂さんから番号聞いてたとしても、おかしいし) 「それに」 (?) そして忍は 信じられない、事を言った。 「何故、大奥様と旦那様経由で連絡が来るんだ?」 「…は?」 (何言ってんだ?) 忍の表情は真剣で、嘘とは思えなかった。 (どういう事だ?) 俺も真剣な表情で、志穂さんを見つめた。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |