《MUMEI》

「何っ‥!? ちょっ‥どこ行‥」

「‥あれ」





イズミが、木陰を指差した。





「‥何でお前ん家‥家族総出で見に来てんだよ」

「ぁ‥‥‥」





お父さん達だ。






ぃゃ、手とか振んなくていいからっ‥。





──‥気付かれてたよね‥やっぱ‥。





「ごめんっ‥後で説明するから」

「は‥?」

「とにかく戻ろっ。ねっ?」

「‥何でそんなに必死なんだよ」

「いいからいいからっ」





ハラハラしながら、無理矢理イズミを引っ張ってチームの所に戻った。





そしたら丁度、沢木の番がきたとこだった。

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