《MUMEI》 秘密“ぇ‥‥‥” びっくりしたみたいで、その子は小瓶を落としかけた。 “秘密‥” そう呟いて、後ろを向く。 顔を見られないようにしながら、金平糖を食べ始める。 「───────」 そういえばあたし‥この子の名前も知らないんだよね。 訊いても、答えなかったし──。 “あのね‥” 「?」 “また来年も来てくれる‥?” 「来るよ。また金平糖持って」 “約束だよ‥?” 「うん」 “絶対だからね‥?” 「うん、絶対」 前へ |次へ |
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