《MUMEI》 紅一点「橘先輩!好きです!付き合って下さいっ!!」 開口第一で、二人以外誰もいない教室に響く声。 野球部のユニフォームを身に纏った青年は、ゆっくりと手を上げて────。 「俺、女だぞ?」 頭を撫でられながら、少女は開いた口を塞ぐことも出来ないまま佇んでいた。 |
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