《MUMEI》

無意識に、あいつの事庇おうとしてる。





守ってやんなきゃ、って思う。




あれ、これ逆かなぁ‥。





『言ったろ。俺が守ってやるって』





あんたがそうしてくれるんなら、私もあんたにそうしてあげたい。





退学になんか、絶対させないから。





だってあんた──いい奴だもん。





私知ってるよ?





あんたの優しいとこ。





「ミヤちゃん? どない──」

「戻ろっか」

「ぇ‥大丈夫なん?」

「たぶん」





あいつの事だから、きっと。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫