《MUMEI》 次の授業が始まるって頃になっても、まだあいつは戻って来ない。 「──‥イズミ‥」 「‥ぁ?」 不機嫌そう‥でもない声。 「井之上君──大丈夫やったん‥?」 「だから戻って来たんだろ」 何でもなかったみたいに言って、席に着いたイズミ。 頬杖突いて、黙り込んでる。 「イズミ」 「お前、ちったぁ空気読めよな」 「ごめん‥」 やっぱマズッた‥。 いきなり飛び込んじゃったもんなぁ‥。 「‥何で来たんだよ、さっき」 「そりゃ‥‥‥心配、だったから‥」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |