《MUMEI》 「ねぇ、放してよ」 何回言っても、イズミは何も答えない。 私の肩ガッチリ掴んで、逃げらんないようにしてる。 しかも何か‥私ん家の方に向かってるし‥。 何すんのさ‥。 こんな事されたら‥‥‥グラグラになるじゃんか‥。 嫌いって思ってんのに‥。 また好きになっちゃうじゃんか‥。 ‥突き放してよ。 そしたらもう‥告ろうなんて思わないから。 ねぇ、お願いだよ‥。 前へ |次へ |
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