《MUMEI》
なにもかもが憂鬱だった寄宿舎生活
このころになると、それまで楽しく感じていた寄宿舎生活に嫌気がさすようになってしまいました。
ちょっとしたことでも指導員の先生に報告しないといけない。これはこうしないといけないということにいらいらを感じてなりませんでした。
分かっていることにも口を出され、逃げ出したいと何度思い実行してやろうとしたことか。
でも、両親に迷惑をかけたり、翌日学校に広まり担任に知られたくなかったので帰省日か歩行訓練で帰れる日までぐっと我慢していました。
あまり長い時間寄宿舎にいたくなかった私は、毎日のように勉強してから帰ります、と言っておき、親しい友達と話していたりピアノがうまかった後輩の練習を見物させてもらったりしていました。
もちろん勉強しなきゃいけない日もあってちゃんとやってましたし、当時は文化祭の係りや生徒会にもいたので会議に出たりなんて時もしばしばでした。
そしてついに耐えきれなくなった私は高校3年からは受験勉強と社会勉強のためにという理由で退舎しました。

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