《MUMEI》

って‥そんな事考えてる場合じゃ‥。





つまりこいつがけしかけようとしてんのって果たし合いでしょ‥?





ヤバいじゃん‥。





そんな事やったら2人共確実に退学処分だよ‥。





ただでさえ今‥先生に目付けられて危ない状況なんだから‥。





「ねぇっ、やめ‥」

「──やるに決まってんだろ」

「イズミ‥!?」

「‥何か勘違いしてるみてーだから言っといてやる。お前の王子はソイツじゃねぇだ」

「王子っ‥!?」





何で王子‥!?





「あんた‥‥‥‥」





意外とロマンチスト‥?





ってか駄目だって‥!





「‥イズ‥」

「何べん言や分かんだよ。──『今度は俺がお前の事守ってやる』って」

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