《MUMEI》

晩ご飯の後、また部屋に籠ってヘアアレンジもどきをやってた。





お団子ヘア、ちっちゃい頃お母さんがやってくれたんだけど──‥やり方がよく思い出せないんだよね。





「そうだ──」





ネットで調べたら分かるかも。





「──あった」





ぁ──なるほど〜。





やっと思い出した。





‥ボケてきたかなぁ‥。





「?」





電話だ。





小百合ちゃんからだと思って、慌てて出てみたら。





《ぉ‥‥‥繋がった》

「誰っ‥!?」

《‥俺だけど》

「泉っ‥!? 何で教えんの忘れてたのに私のケー番知ってんの‥!?」

《‥木暮に訊いた》

「マジで‥!?」

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