《MUMEI》

何か、声だけなのにドキドキする。





《‥もーちょっといーか》

「うん。てかお腹空かないの?」

《‥電話終わったら食う》

「寂しいんでしょ」

《っ、寂しかねーよ》

「強がんなくていいよ?」

《‥強がってなんかねーよ》

「──ぁ、わたし宿題またなんだった──」

《なッ‥おいまだ切んなよっ》

「──ほら、やっぱ寂しいんじゃん」

《てめっ‥》

「ごめんごめん──。たださ、寂しかったら我慢しなくていいよってだけ」

《‥‥‥‥‥‥‥》

「泉‥‥‥?」





ヤバッ‥私怒らせた‥!?





「ごめっ‥泉‥」

《──じゃ、俺が寝るまで切んな》

「へ‥」

《我慢、しなくていーんだろ》

「──そうこなきゃ☆」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫