《MUMEI》

「じゃ‥じゃあお先‥失礼しマス‥」

「‥いーからさっさと入って来い。じゃねーと俺が入れねーだろーが。‥後これ」





放り投げられた、ルームウェア。





「‥貸してやっから」

「ハイッ‥」





ぅゎ‥‥‥人様ん家のお風呂入んの初めてだよ‥。





しかも彼氏の部屋のお風呂‥。





「‥さっさと入れっつってんだろ」

「ハイッ‥ただ今‥!!」





あいつ‥覗いたりしないよね‥?





うん、まさかね。





あいつがそんな事する訳ないし──。





って何変な妄想してんの私ッ‥。





取りあえず‥さっさと入って上がろう。

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