《MUMEI》

「・・・・そうだ、お名前、なんていうの?」



「リコだよ。・・・この子はナツ。男の子なんだって。」



私は、精一杯の作り笑いを浮かべました。



「・・・そう。寒かったでしょう?さ、こっちにおいで。」



「・・・おねえさんのおなまえは?」



「私・・・?私はね、お母さんって名前なの。」



「・・・へんななまえ。」

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