《MUMEI》

でも、何かこいつといると楽しいんだ。





言い合いしたりすんのも、やじゃないし。





で──‥何で私、こいつの事助けてたんだろ。





泉が朝倉に泣かされてんの見ると、どうにもムカついてた。





もしかして私‥気付いてなかっただけで初めっから‥。





初めっからこいつの事好きだった‥?





何ていうか──妹系な弟──みたいな感じだったんだよね、こいつ。





こいつが引っ越してからは‥暫く幼稚園行けなかったし‥。





「‥見んなよ」

「ちょっと位いいじゃん?」

「‥‥‥鬱陶しーからやめろ」

「可愛いのになぁ」

「‥コノヤロ‥」

「マジだよ?」

「黙ってろよちったぁ‥」

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