《MUMEI》 「どうしたんだ京?」 「ぃゃ、何でも‥‥‥」 良かれと思ってした事なんだろうし‥。 「あらっ、可愛いヌイグルミ──」 お母さんが、ソファに座ってるヌイグルミに釘付けになった。 「どうしたの? それ──」 「──何かさ、井之上に似てね?」 「ぇ」 泉に‥? 「そうね──似てる似てる」 「本当だ──」 みんなして、何か意気投合してる。 確かに──似てるかも。 あいつに──何となく。 前へ |次へ |
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