《MUMEI》
2人
2人が付き合い始めたのは、自然の成り行きだった


ストレートに素直な気持ちを表現するサトミを、可愛く思わない男の子がいるだろうか



サトミは修と一緒に帰るようになり、休みの日も、私はサトミと過ごす時間がなくなった



 ×  ×  ×

ある日の夕方、珍しく母が私に、修の家に届け物を頼んだ


ピンポーン 「こんばんは」
懐かしい、勝手知ったる修の家
 久しぶりだな

おばさん、いないのかな…


玄関には、サトミと修の靴



そのとき、2階から、生々しい男女の声が聞こえてきた

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