《MUMEI》

床に体温が移って生温い。

肩の傷がひりつく。


暗いことに瞳が慣れて、窓辺から差し込む月光が眩しかった。


体内を掻き乱された痕跡が残っている、湧き出るような快楽の渦に呑まれそうになりながら、今はただ、横たえる。



七生はもう居ない。


携帯、切っていたのに……最後には俺より瞳子さんを選んで行った。

急なことだったらしい。
わき目も振らずに出て行った。

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