《MUMEI》 床に体温が移って生温い。 肩の傷がひりつく。 暗いことに瞳が慣れて、窓辺から差し込む月光が眩しかった。 体内を掻き乱された痕跡が残っている、湧き出るような快楽の渦に呑まれそうになりながら、今はただ、横たえる。 七生はもう居ない。 携帯、切っていたのに……最後には俺より瞳子さんを選んで行った。 急なことだったらしい。 わき目も振らずに出て行った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |