《MUMEI》

泉、マジで家まで送ってくれた。





そしたら丁度、お母さんが玄関に出て来た。





「ありがとう泉君──わざわざ送ってくれて」

「‥ぃぇ、別に‥」

「おっ、井之上じゃん! 飯食ってけよ、飯っ♪」

「‥大丈夫っす‥。俺、帰りますんで‥」

「まぁ待てって」

「‥!!」

「──兄ちゃん」

「?」

「また今度。ね?」

「ん──‥いーけど──」

「──‥助かった‥」

「?」

「!!‥何でもないっす‥」





泉、かなりビクビクだ。





「‥じゃーな、京」

「あっ、泉‥」

「ん」

「ありがとねっ」

「‥‥‥今度おごれよな」

「ぇ‥‥‥何を?」

「‥ケーキ」

「任せとけっ☆」

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