《MUMEI》

「ん?」


雹里は小さく首を傾げた。


「ねぇティイオラ、何か用があったんじゃないなの?」


「あぁそうでした、朝ご飯の準備が出来たそうです、今食べられますか?」


「うん、でも部屋で食べても良い?」


ティイオラは少し驚いた顔をした。


「はい良いですが、どうかされたのですか?」


「ちょっと勉強しようと思って」


「そうですか、陛下は勉強熱心ですね。ではこちらに運ばせますね」

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