《MUMEI》

「うん、お願いね」


雹里はニコッと笑った。ティイオラは少し顔を赤くした。


「あの陛下、1つお聞きしても良いですか?」


「うんいいよ」


「あの陛下は…猊下に、その裸を見られても、その恥ずかしいとは思わないんですか」


「恥ずかしい?特に。私兄さんとお風呂入るときあるから別に」


「お兄様と、ですか」


「うん、なんか溺れたりしたら危ないからって、お風呂で溺れることないのに」

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