《MUMEI》 食パンマンは、ジャム食品株式会社・本社ビルの執務室から見下ろしたコンビニを訪れた。 S専務「あった。これだ、これだ。」 おにぎりの陳列ケースから、紅鮭と高菜の二つをチョイスする。 支払いをアメックスゴールドカードで済ませ、嬉しそうに近くの公園に向かった。 アルビノ体質の食パンマンにとって、冬とはいえ陽射しは大敵である。 日光を避けるようにして、寒々とした木陰のベンチに腰掛けた。 高菜おにぎりのラッピングを破ると、パリパリとした海苔の香りが、懐かしい営業マン時代の思い出を蘇らせた。 その時ふと… 前へ |次へ |
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