《MUMEI》

「ちょっ‥天‥」





放して〜!!





「神楽君って呼んでくれたら放したる☆」

「‥!?」





何でそうなるんですかー!?





「放さんくてええの?」

「違っ‥」





でも名前で呼ぶとか無理‥。





「ほな──さっきの続きしてもええ?」

「ハイ‥!?」





続きって‥!?





やっぱり‥さっきのって‥。





「どないする?」

「ぅ‥‥‥」





もう、呼ぶしかない。





「‥‥‥神楽‥君‥」

「言えるやん☆」





その途端、パッ、と腕が離れた。

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