《MUMEI》

寮の部屋に戻って来た。





この部屋には、悠乃も一緒に暮してる。




「おっ帰り燕──遅かったじゃん──どっか寄って来たの?」

「ぁ──うん‥ちょっと‥‥‥」





って言っちゃ駄目なんだった‥!!





「燕?」

「ゴメンッ、何でもないから‥!!」

「マジで‥?」

「ほんと! ほんとに何もないよ‥!?」

「──よーし分かった分かった。じゃあ取りあえず食堂行こ?」





悠乃は、たぶん気付いてる。





でもわざと、突っ込まないでくれたんだ。





「ほら、早くしないと置いてくよー?」

「ぁ‥悠乃待って待って!!」

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