《MUMEI》
暴発、決着?
「何それ!!ありえないってば!!」
タタタタ・・・
「何って・・・魔導銃だよ?」
撃ち続けながら首を傾げるエミ。
岩がどんどん削られていく。
「そうじゃなくて!!連射力おかしいってば!!」
タタタタタタタタタタタタ・・
「だって私専用に開発したやつだもん!オーダーメイドの品物だよ。激レアだよ!」
嬉しそうに撃ち続けるエミ。顔には邪悪な笑いが・・・
「この変態火器オタク!!」
辺りに姿を隠せるものは無いかとキョロキョロしながら悪態をつく。
タタタタ!!
「カッチ〜ン!!言っちゃいけない事言ったね〜彩!!」
ポイ!と両手の魔導銃を投げると・・
ガチャン!
両手で大きな金属製の四角柱の物体を引っ張り出すと肩に担ぐ。
「何処に持ってたの!!!」
「乙女に秘密は付き物だよ!ファイア!!!」
四角形の箱が火を噴いた。ただし・・後ろのごまとバンプが戦っている辺りへ向かって。
「あれ?」
ドッカーーーン!!!
盛大な爆発・・火柱が発生する。
「・・・・・・・・」
ポカンと爆発が発生した辺りを見ている彩詩。
「・・・前と後ろ反対だったみたい。昨日大急ぎで作ったからなぁ〜」
四角形の箱をポイっと横に捨てるエミ。
ガシャン!
大きな音立てて地面にぶつかる箱、
ボ!!
再び火を噴く。
今度はハンドたちの方向に向かって・・
ドッカーーン!!!
再び起こる爆炎。
「・・・もう少し衝撃に強くしないとダメだね、うんうん。」
満足気に頷くエミ。
「そういう問題なの?」
ボソっと彩詩が呟く。
「岩くらいなら軽く吹っ飛ばせるでミギャァ!!」
「黙って寝てろ。」
横合いからジュレイドがエミを殴り飛ばし昏倒させた。
「ジュレイド、君ってエミと同じチームだって解ってる?」
立ち上がり、剣を構え直す彩詩。
「もちろんだ。チームの事を考えたからこそ先輩には眠ってもらったわけだが・・俺が個人的にあんたと勝負したいってのもある。」
そう言うと拳を握るジュレイド。両手にはガントレットを装備している。
「流石にそうも言ってられないんだよね〜ハンドと式夜相手じゃレイもキツイだろうし・・そんな訳で君の相手は・・狩月、想花、ボンカーよろしくね!」
そう言うとジュレイドの背後に手を振る。
「なッ!」
背後からの攻撃があると判断し振り向き、構えるが・・誰も居ない。
「打ち合わせも無しにそこまで出来ないよ〜」
瞬動で接近、ジュレイドを蹴り飛ばすと、ハンディングたちの方へと向かう彩詩。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫