《MUMEI》
出会い
私と祐太が出会ったのは、風が気持ちよい五月の晴れた日。私は新しい職場を初めて訪れるので、ちょっと緊張していた。
駅を背に、まっすぐ続く道を行くとその建物があった。
緊張した面持ちで自動ドアを開けると、中で仕事をしていた全員の目がこちらを見た。
「こんにちは!」
それぞれの口から元気に発せられる声にちょっと驚いた。
「こんにちは。本社から来ました伊東です。校長先生はいらっしゃいますか。」
受付に声をかけ、中に案内された。
通り過ぎるとき、目があった。
それが祐太だった。
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