《MUMEI》

「──ツバメっ、ほらっ起きなってば遅刻だよ?」

「〜〜〜‥」

「『天城神楽』」

「‥!!」

「ぁ、起きた」

「何っ‥!? 天城君がどうしたのっ‥!?」

「落ち着け落ち着け、どうもしてないどうもしてない」

「あれっ‥朝だ」

「早く支度しな? 今日こそ置いてくよ?」

「待って待って! すぐ支度‥‥‥」





バッ、と天城君の顔が浮かんできた。





「おーい?」

「ぁ‥ごめん!」





大慌てで支度をして、悠乃と学園に向かった。





1年の教室の近くにはいつも通り、天城君を囲んで人だかりが出来てた。

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