《MUMEI》 2話 油断は禁物。悠乃のお昼が早めに終わったから、先に屋上に来てた。 天城君は、まだ来ない。 「ゴメンゴメン、遅なってもうたわ──」 「ぁ‥‥‥」 「アイドルも楽やないなぁ──」 「はぁ‥」 ‥どうしよう、話に付いていけてない。 「ほな──まずは来てくれたお礼せなあかんな☆」 「ぇ」 グイッ‥と引き寄せられる。 ホッペに、感触。 「‥ぁ‥ぁぁぁ天城君ッ‥!?」 「ツバメちゃんだけ特別やから☆」 「‥!?」 ドキッとした。 「今度はほんまのお礼したるなっ☆」 「‥‥‥?」 ほんとの、って‥? 前へ |次へ |
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