《MUMEI》

冷静沈着をモットーとする専務は、物事を多角的に考えることを常に心がけている…。



――…逆転の発想。



(いや……彼が知り得た社名が、何故“T物産”だったのか…?)



食パンマンは、何かの光脈を見出したように、ジャム食品株式会社の本社ビルを見上げた…。



(“T物産”は、中国産のアズキを十勝産と偽装する過程で使う、ダミーの仲卸売業者だった…。


その事を知っていたのは、我々会社役員とカレーパンマン部長の他には…


…アズキを餡子に加工する作業に携わる、一部の従業員だけだ…。


ならば、内部告発者は、そこに居る可能性が高い……。)



S専務「調べてみる価値はありそうだな…。」



食パンマン専務はボソリと呟くと、高菜の入ったおにぎりをムシャりと喰りついた…。



            :
            :



=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫