《MUMEI》

川中 なぎさ。30才。現在2児の母。優しい夫と子供に囲まれ日々幸せを感じながら生活している。

私の姉だ。

姉が10才の頃私が生まれた。父と母は10年ぶりに授かった我が子、つまり、私をとてもかわいがってくれた。

そして姉も。

幼い頃から姉の姿を見て育ってきた。後ろ姿と言った方が正確かもしれない。
姉は何でもできた。ピアノ、書道、スポーツ、勉強。姉には全ての才能があった。
私はというもの、まぁまぁの成績だ。頑張っても上の下である。 姉は近所ではちょっとした有名人であった。美人で優秀。まさに才色兼備だった。
そんな姉を幼い私は誇りに思い自慢し、それを見て姉は少し謙遜しながらも嬉しそうに笑顔を見せてくれた。

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