《MUMEI》

「あの‥‥‥し‥質問いいですか‥?」

「うん☆」

「天城君ってこういいとこ──」

「通りかかったりはした事あんねんけどな? 入った事はなかってん。そやからいっぺん──」

「? 神‥‥‥」





‥!?





引っ張られた。





ていうか‥引きずり込まれた‥?





しかも口塞がれてるんですけど‥!?





何でなんですかッ‥?





「──お坊ちゃま! 神楽お坊ちゃまどちらにいらっしゃるんですかー!?」





‥あれ‥。





何か聞いた事ある声が‥。





『そうでしたか──。どうぞ、お入り下さい』

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