《MUMEI》
アンパンマン登城
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―――…それから暫く後。



冬の首都高速を駆け抜ける、漆黒のプレジデントがあった。



車には帽子を目深にかぶる運転手と、後部座席にはスーツに身を包んだアンパンマンの姿もあった。



アンパンマンは、メロンパンナと一夜を過ごしたホテルを後にすると、その足で新宿副都心にある本社ビルに向かっていた。



A常務「ラジオの音量を上げてくれ…。」



運転手「かしこまりました…。」



カーラジオから、苫小牧港で今朝方上がった遺体のニュースが流れていた。



*『本日未明、北海道の苫小牧港で遺体となって発見された男性についての続報です――…。』

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