《MUMEI》

私といる時だけ、か──‥。





「せやから仲ようなりたいなぁ思てな?」

「そっかぁ‥。──?」

「ええなぁ、ツバメちゃん」

「ぇ‥何で?」

「自由やもん。どこだって飛んでけるやん──」





両手広げて、天城君が床に寝転がる。





「せやから──羨ましいねん」

「‥ぇ!?」

「ぁ──変な事言うてもうた?」

「ううんっ、全然──」





誰かに羨ましいとか、そういう事って言われた事なかったから‥ビックリしただけ──。





「ボクも自由やったらええのに──」

「ぇ」

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