《MUMEI》
忍コスプレの真相
(そういう事か)


執事・メイド喫茶に到着した俺は、中の光景を見て一人で納得していた。


予想以上に混雑している店内


一番人気は頼


ではなく


何故か


「何やってん…ですか。し、… 藤堂さん」

「あまりにも、気になってな」


(だからって、働くか?普通)


お客に優雅に紅茶を入れている忍は、今日は一番俺が見慣れている服装


執事服を着て学校に来ていたのだった。


(多分、今日この後過去の話をするからだろうけど)


俺の過去を話すのであれば、当然旦那様や護、それに忍の事も話すわけで


忍は、いつも通りの服装でやってきたのだろう。


ただ、ここは普通の学校で


忍の服装は、コスプレとしか捉えられなかっただけなのだ。


(それにしても、何で頼のクラスに?)


「俺に話があったらしくてさ。それにしても、執事コスプレしてくるなんて、意外とお茶目な人だよな。

しかも、なりきってるし」

俺の疑問に、いつの間にか隣にいた頼が答えてくれた。


「…話?」

「そう。俺が、祐也の過去を聞くかどうかの最終確認」

「それで?」

「エイミーが、聞いた方がいいって言ってくれたから、…聞くよ」

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