《MUMEI》

「天城君大丈夫〜?」

「お腹空いてない?」

「うん」





何とかバレてへんみたいやな──。





「ぁ、そうだ天城君って〜」

「?」

「彼女とかいたり?」

「ぇ」





彼女、てとこに一瞬反応しそうになった。





「いーひんよ? まだ──」





また嘘ついてしもた。





気付かれてへんよな‥?





「じゃあじゃあ、もし付き合うとしたら──」

「ぁ‥‥‥ゴメン、ボクみんなのアイドルやから☆」





何やハズいセリフ言うてもうた‥。

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