《MUMEI》

「──カ‥カグラ君っ」

「どないしたんツバメちゃん──そないに慌てて」

「えっと‥‥‥あのね? この前メールで‥お弁当の事‥」

「──作ってくれたん?」

「うん、そ‥それで‥」

「見して見してっ☆」





興味津津な天城君。





‥何か‥‥‥き‥緊張‥。





「ど‥‥‥どうぞっ」





恐る恐る、差し出す。





「わぁ──むっちゃ美味しそうやん☆」





──満面の笑み。





「ほな早速☆」





天城君が真っ先に取ったのは、タマゴ焼きだった。

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