《MUMEI》

「──なっ、大丈夫やったやろ?」

「‥‥‥‥‥‥‥」





えっと‥‥‥別な意味で大丈夫じゃないかも‥。





「そやっ、ええ事思い付いた☆」

「‥?」

「屋上行こっ☆」

「ぉ‥‥‥おくっ‥屋上っ‥!?」





今もう夜だよっ‥?





「ええやろ? なっ?」





やだ、とは‥言えなかった。





「ちょお冷えるなぁ」

「うん‥、ゎ」

「あっためたる☆」

「‥‥‥!!?」





ちょっ‥マズい‥油断してたっ‥。





これが天城君の狙いだったんだッ‥。

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