《MUMEI》

「なぁなぁ、ちょおこっち来てみて☆」

「何?」





何かそっちにあったっけ。





「‥ぅゎ‥」





町一望じゃん‥。





「ほらっ、あそこ前行ったカフェやろ?」

「ぁ、うん──ほんとだ」

「あっちがゲームセンターやよね? それから──」





──天城君、楽しそう。





目がキラキラしてる。





「‥!?」





手っ‥‥‥手‥掴まれてる‥!!





「──えへっ☆」

「ぇ‥‥‥えへ‥?」





何かもうどうしたらいいのか分かんないや‥。

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