《MUMEI》

──ほんとに楽しそうだ。





「ツバメちゃんこれ乗った事あるん?」

「うん、ちっちゃい頃だけだけど‥」

「──ええなぁ──」

「ぁ‥‥‥でもっ、そんなに何回も乗った訳じゃないよ?」

「ええよ、そないにフォローしてくれんでも」





ニッコリ笑って、私の手を握る。





「ボク、初めて乗るんがツバメちゃんとで満足やから☆」

「ほん‥と‥?」

「うんっ、大満足や☆」





その笑顔見て、安心した。





──嬉しくなった。

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