《MUMEI》

‥な訳ないけど‥。





「‥ぅゎぁ‥」





何か思ってたより高いよ‥。





それよりも‥。





な‥何か目回りそう‥。





「──わ〜い☆」





天城君めちゃめちゃ楽しそうだ‥。





「空飛んでるみたいやねっ☆」





振り返って言ったその顔が、ほんとに天使みたいでドキッとした。





──もう、怖いのなんてすっかり忘れてた。




そんなのは、どうでもよくなってた。





高いとこ、めちゃめちゃ苦手なのに。

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