《MUMEI》 あの日の光景が、頭に焼き付いて離れない。 感覚がリンクする。 互いの傷みを感じ合う二人。 それでも、姉ちゃんは笑っていた。 「ごめんね、大丈夫だよ。きっと助かるから。・・・・泣かないで、男の子でしょう?」 ―――綺麗だった。 姉の瞳から一粒の涙。 前へ |次へ |
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