《MUMEI》 「──楽しかったぁ☆」 天城君、空中ブランコがかなり気に入ったらしくて‥。 5回も乗った。 「えっと、次は──」 「‥ゴ‥‥‥ゴメン、ちょっ‥たんま‥」 「?」 「休憩いいですか‥?」 「うん、ええよ?」 意外にあっさり頷いてくれた。 「ほなっ、ちょお待っとって☆」 「──ぇ」 聞き返した時にはもう、天城君は走り出してた。 あっという間に人込みに隠れて‥見えなくなっちゃった。 前へ |次へ |
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