《MUMEI》
社会リーグ開幕










「あっちだよ!!」


「もう試合始まってるの?」


「まだまだ。
でも人いっぱいいるね。
急ご!!」












快晴の土曜。


天候に見舞われた青空の下、


ハンドボール社会人リーグ。


開幕。






















「えぇ!?
恭介も学校辞めたの!?」


「おぅ。」


「何で!?」


「そりゃお前…
俺もお前らとプロ行きて〜からだよ。」


「そんな夢みたいなこと…」


「お前に言われたくね〜よ!!」


「あはは!!
嘘嘘!!
てかよく許してもらえたね?」


「や…。


正直親は納得してね〜し、


学校も勝手に辞めたから怒ってる…。」


「バカめ。」


「ヤマトにも言われたくね〜よ!!」


「俺は勝手に学校辞めた訳じゃね〜し。」


「それくらいやんなきゃ許してもらえると思わなかったんだよ…。」


「火に油を注ぐ結果になっちゃってんじゃん。」


「うるせ〜よ!!」


「…で?
ど〜すんだよ?」


「…一応姉ちゃんが応援してくれてるからな。
姉ちゃんが話して条件付きでオッケーは出た。」


「条件て?」


「実力。
…この試合1ケタで抑えたらって。」


「あ〜、
ニート頑張れ。」


「なんでだよ!?」


「確実に学校辞めるの早まったよね。」


「だからなんで!?」


「相手リトルハンドだよ?


勝てる相手だけど1ケタ得点はど〜かな。


今年1部から降格したチームだもん。


結構強いはずだよ。」


「…うっ、
うるせ〜よ!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫