《MUMEI》

「ほんまに?」

「うん、ほんとに」





どうせ飛んでくなら、天城君も連れてくよ。





独りでなんか、飛んで行かない。





「──ボクな‥? 寂しかったんや」

「ぇ」

「友達もおらんと、ずっと独りぼっちやった」

「ずっと‥?」

「うん。光輝はたまに遊んでくれたりしたんやけどな──友達とかは全然おらんかった」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「せやけどもう寂しないで☆」





一気に、声が明るくなった。





「ツバメちゃんとおる時は──ちっとも寂しない」

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