《MUMEI》

‥さっきからずっと‥ハラハラしっ放しだ。





さっきはギリギリで掻い潜ったけど‥そうじゃなくても危ない感じだし‥。





「ボク──ここが一番好きや」

「高いから‥?」

「うーん──それだけやのうて──何ていうんかなぁ」

「えっと‥」





何となく分かるような‥。





「空見れるからかも知れん──。それに、ツバメちゃんと2人っきりになれる場所やしな☆」

「‥‥‥ゎ‥私も‥‥‥」

「?」

「うん、私も‥同じ‥」





ほんとは、ずっと苦手だったんだ。





高いから‥。

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