《MUMEI》

でも、もうすっかり平気になった。





ここに来るのが、楽しみになった。





ここで、お喋りしたりお弁当食べたり──。





そうしてる内に、いつの間にか──ここは特別な場所になってた。





私と、天城君の。





「あっ、飛行機雲や☆」

「──わぁ‥」





久し振りに見た。





「何かええ事あるんちゃうかな?」

「──うん」





そんな気がする。





何か、さっきまでの不安──どっか行っちゃったみたいだ。

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