《MUMEI》

「‥?」





天城君、カバンから何か取り出した。





‥‥‥封筒‥?





「それ──」

「ラブレターなんやけどな? 毎日机ん中入ってんねん」

「ぇ‥‥‥」





毎日‥?





しかも封筒の数凄い‥。





‥しかも。





半分は男子からだ。





「ほんま参るわ──」





苦笑してるけど、何か楽しそう。





「未だにボクの事女の子やて勘違いしとる男子仰山おるんよなぁ」

「そうなの‥!?」





初耳だ‥。

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