《MUMEI》

確かに天城君は、男子にも女子にも見える。





でもどっちかっていうと──女子、かな。





うん‥。





前に変装って事で女の子の格好してもらった時なんか──全然違和感なかったし。





「そない見つめられたら照れるやん☆」

「‥へっ‥‥‥ぁ‥ゴメン!!」





マズいマズいマズいッ‥。





「──ええよ☆」

「‥?」

「ボクの彼女やから☆」

「‥‥‥ぁ‥ぅ、うん‥」

「ツバメちゃん照れ屋さんやね〜」

「違ッ‥」





ちょっと上がってるだけ‥。

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