《MUMEI》

向かったのは、繁華街。





ここなら、色々揃ってるし──天城君が好きそうな物、見つかる気がするんだ。





「──えーっと‥」





端から当たってく‥?





そんな事してたら日が暮れちゃうか‥。





「──よしっ」





とにかく‥探さなきゃ、プレゼント。





天城君へのプレゼント。





「おっ? 須貝だよな?」

「ぇ‥誰っ!?」

「オレオレ」

「せっ‥先輩‥!!」

「何そんなにビビッてんだ‥?」

「ぁ‥すいませんっ、まさかこんなとこで会うと思ってなかったからビックリしただけです‥」

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